福岡県立築城西高等学校(福岡県)

福岡県築上郡築上町にある、福岡県立築上西高等学校におけるコンクールの取り組みをご紹介します。 同校は、大正2年に郡立椎田実業女学校として設立され、昭和24年に福岡県立築上西高等学校と改称し、本年度創立100周年を迎える伝統ある名門校です。 「克己創造」(己に克って新たな自分を創り出す)を校訓とし、確かな学力の向上を図り、知・徳・体の調和のとれた人間性を養い、21世紀の国際社会に主体的に対応できる「生きる力」を教育目標にかかげ、生徒たちは学業に部活に励んでいます。 担当の黒土先生にインタビューいたしましたので、ご参考にしてください。

Q1 : コンクールに参加しようと思った動機、きっかけを教えてください。 A1 : 文字入力は情報リテラシーの基礎基本なので、情報の学習を始めるにあたり重要と考えています。本校では1年生全員が文字入力練習に取り組んで身につけているので、文字入力を短時間でできるようになり2・3年生になってからの情報Cの授業がとてもスムーズに行えます。第7回大会より参加しています。きっかけは、毎パソから送られてきた案内書で、それを見てホームページなどで調べて参加することにしたようです(前任の担当教師)。毎パソは、生徒の力を細かく評価して段級がつき資格となるので、生徒たちは意欲的に取り組んでいます。

担当教諭・黒土先生


Q2 : 参加してみて生徒さんの反応はいかがでしたか? A2 : 練習を重ねると、生徒たちの多くは「指が思わず動くようになった」「同じ文章で練習すると、指が覚えてくれるようになる」といいます。同じ文章で何度も練習していると、他の文章の入力では役に立たないと思われがちですが、なぜだか分かりませんが、他の文章を入力しても「指が思わず動くようになっている」ことを、2・3年生の情報Cでのエクセルやホームページ作成のときに教える側としても実感しています。 私はこの4月に本校に赴任して情報を担当していますが、2・3年生を指導していて驚いた事は、「入力ミスが少ない」ことです。毎パソでは、入力ミスが多いと特別点がつかない・失格になるなどの決まりがありますが、これが入力の正確さにつながっています。
Q3 : コンクールに参加して生徒さんの入力スピードは速くなりましたか? また、入力が速くなることによって授業などで変わったことはありましたか? A3 : 練習は毎回の授業の始めの約10分、ローマ字、和文B、数字記号の中で生徒たちが選んで練習しています。情報の授業は週2時間、年間で約70回あるので、年間で約700分練習する事になります。短時間でも、毎回の授業の始めに練習することが確実な上達へとつながります。1年生の平均はローマ字7級、和文Bは8級、数字・記号は4級でその生徒たちが3年生になるとローマ字3級、和文Bは4級、数字・記号は2級まで成長します。 生徒たちは、表計算、ホームページ作成などの時に入力速度が速くなり、関数やホームページをつくる技術を指導する時間が多く取れるので、情報の授業がとてもスムーズにすすみます。指導者側の課題設定が間に合わない程、速く課題をこなせるようになっています。そして、事務系の職業についた生徒は、「先生ありがとう」と思っているはずです。

Q4 : 最後に先生から一言お願いします。 A4 : 段位が取れる生徒が全校で2名ほど出始めたので、是非卒業させるまでに多くの生徒に段位を取らせたいと思っています。そのために、(キーボードを見ないで入力できる)タッチタイピングの癖をつけられるように指導していきたいと考えています。

項目 内容
1.学校名 福岡県立築上西高等学校
2.生徒数 428名(1年:158名、2年:141名、3年:129名)
3.住所 福岡県築上郡
4.課程 全日制・普通科
5.参加対象 1学年全員、2・3年生「情報C」の選択生徒
6.参加形態 1年「社会と情報」 2年、3年「情報C」受講者
7.参加人数 1学年全員158名、2学年67名、3学年59名
8.練習時間 授業中
9.ホームページ http://chikujo-nishi.fku.ed.jp

平成25年度取材