隅野 貴裕・直伝!タイピングのコツ ~速く正確に打つ~
 ミスなく打数を増やすには(1)

隅野 貴裕(毎日パソコン入力コンクール 技術顧問)写真
 このコーナーでは、毎パソ歴代参加者の中で特に秀抜な成績を残す隅野 貴裕 直伝・タイピングのコツを特別公開します。

※「タイピング界の神」としてTV番組に取り上げられる他、 数々のメディアから取材を受ける、毎パソ技術顧問。


    「デュエット」と入力したい時に、どんなキーを選びますか?
「dexyuetto」の方が多いですが、実は「dhuetto」と打っても「デュエット」になります。
前者は「で」「ゅ」「え」「っと」と打ち、後者は「でゅ」「え」「っと」と打っています。ローマ字で9文字を7文字にしたら、2文字分の入力時間が短縮できますね。
そんな、毎パソに必須の「速く正確にタイピングする」方法は、まだあるのです。

■ 質問
    最近ミスが多くなりました。ミスしないように気をつけると、今度は入力文字数が減ってしまいます。ミスなく打数を増やすには、どうしたらいいですか?

■ 隅野
 正確性と速度のバランスはとても難しい問題ですね。ですが、基本的には正確性を最優先するとよいでしょう。

なぜかというと、ミスをすると修正に途方もない作業が発生するからです。
     (1)ミスを認識する
     (2)ミスした個所まで戻す(矢印キーやマウスでの移動、
                      正確に打った後続の文字の削除等)
     (3)ミスした文字を削除する
     (4)打ち直す
・・・といった具合に、ミスの修正はロスが大きいのです。

「そんな作業たいしたことない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これを1セットでも減らすと、 “ ミス入力の時間 + 修正の時間 ” にもっと先の入力ができるので、確実に打数が増えます。
また、レベルが上がるほど周りがミスをしなくなりますから、できるだけ早いうちから「ミスをしない」と意識して練習することが大切なのです。

 これを前提として、速く正確にタイピングするために大切な3つを挙げます。

        (a)ミスの原因を分析する
    (b)すべてを速くしようとしない
    (c) 最速入力できるキーを選ぶ(上級者向け)

ローマ字入力を前提にお答えしますが、かな入力にもを応用できると思います。
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

 

(a)ミスの原因を分析する

 ミスには様々な種類があります。キー入力を間違えたのか?漢字変換を間違えたのか?これだけでも、必要な対策は相当変わります。例えばキー入力のミスだったとしても、別のキーを打ってしまう、余計な文字を入力してしまう、逆に必要な文字の入力が漏れている等、多種多様です。さらに言うなら、別のキーを打ってしまう場合でも、キーの位置を正確に覚えていないから別のキーを打ってしまう、正解の隣のキーをかすってしまう等、いろいろな要因に分けられます。

 自分がミスをした時に、その場の修正だけで終えてしまうのではなく、後で原因を分析することが肝心です。原因がわからなければ、何を改善していいのか?どう改善していいのか?わからないのは当たり前なのです。逆に原因をできるだけ深く追及していくと、何をすればいいのか・何に気をつければいいのか、自然と見えてきます。つまり、自分が何をするべきかが見えてくるまで、ミスの原因を細かく考えて抜くことが、すべての方が使える「速く正確にタイピングする」ための最短ルートなのです。

   長くなりましたね、今回はここまでにしましょう。

  ―――いかがでしたか?
「ミスの原因を分析する大切さはわかったけど、分析って難しそう・・・」と思った方は、毎パソアプリを使ったことがありますか?
3秒で自動採点され、ミスの個所“と、”どう間違えたか” がひと目でわかるので、結果画面を眺めていると発見ができます例えば、「マ行の間違いが多い」「母音の “ a ” を打つ字をミスしている」という感じです。ミスの回数も表示され、”ミスをしない“と意識しての練習にも効果的です。
毎パソアプリ1つで、13部門の課題をタイピングできます。ホームポジション・ローマ字といった初歩から日本語・英語の長文まで、それぞれ学年・年代別に細分化された課題なので、レベルにぴったりの練習が可能です。
毎パソの大会に参加しない方も、無料で利用できます。

次回は『すべてを速くしようとしない』について、お届けします。