隅野 貴裕・直伝!タイピングのコツ ~速く正確に打つ~
 ミスなく打数を増やすには(3)

隅野 貴裕(毎日パソコン入力コンクール 技術顧問)写真
 このコーナーでは、毎パソ歴代参加者の中で特に秀抜な成績を残す隅野 貴裕 直伝・タイピングのコツを特別公開します。

※「タイピング界の神」としてTV番組に取り上げられる他、 数々のメディアから取材を受ける、毎パソ技術顧問。

   北風が強くなり、鯛焼きがおいしい季節になりました。
“こんなあんこ、食べたことがない!”と入力したい時、
あなたなら「こんなあんこ」で「n」を何回入力しますか?

正解は、本文の(b)応用編にて説明させて頂きます。
「n」は、思った以上に少ない回数で済むので、驚かれる方も多いことでしょう。
そんな、“同じキーはできるだけ少なくする”ことは、毎パソに必須の「速く正確にタイピングする」方法のひとつです。

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前回のおさらい
■ 質問
 ミスなく打数を増やすには、どう練習したらいいですか?

■ 隅野
 正確性と速度のバランスは難しい問題ですが、ミスの修正はロスが大きいため、基本的には正確性を最優先するとよいでしょう。

(a)ミスの原因を認識する → 詳細はこちらから
(b)すべてを速くしようとしない → 詳細はこちらから

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     今回は、速く正確に入力するために必要な2つめの応用編と、3つめを見ていきましょう。
これまで同様、ローマ字入力を前提にお答えしますが、かな入力の方も考え方を応用できると思います。


(b)すべてを速くしようとしない <応用編>

     前回見てきたことを発展させると、2つ続けて同じ指を使っていたものを、別々の指に分散させることができれば、もっと速く打てる文字のカタマリもある、ということに気がつきます。例えば「ん」は、「nn」と打つ方が多いですが、「xn」でも「ん」となります。さらに言うと、「ん」の次の文字が「母音」または「n」を含む文字(にゃ行、な行、や行、ん、等)」以外なら、nは1回でよいのです。
例えば「何度も」は「nanndomo」より「naxndomo」の方が速く打てる指使いになりますが、
「nandomo」と打てば最速です。「こんな」は「konnna」より「koxnna」の方が速く打てますが、 「konna」と打ったら「こんあ」となりミスタイプになってしまいます。
ですが、「あんこ」と打ちたいなら、「anko」と「n」1回入力で済むのです。
つまり、「こんなあんこ」なら、「n」を3回入力で正解を表示できるのです。

     同じキーの連続打鍵は速度が一気に遅くなる部分であり、できるだけ減らしたいものです。次の文字が「母音」または「n」を含む文字(にゃ行、な行、や行、ん、等)」でなければ、「n」1回を徹底して練習して身につけると、打鍵が減る分、ミスの危険性が減ると同時に、入力スピードはアップします。

     このパターンすべてを、瞬時に判別できるようになるには、それなりの時間がかかります。はじめは意識をしながら「n」1回で入力できる組み合わせを覚えていき、2回必要なものは「xn」で入力する癖をつけていってください。


(c) 最速入力できるキーを選ぶ(上級者向け)

   速く打つためには、時にキー選びも大切です。例えば「イカ」は、「ika」で打っているでしょうか、「ica」で打っているでしょうか。速度を突き詰めていくと、右手中指が連続する「ika」よりも、「ica」のほうが適していることに気づきます。同じ文字でも、日本語には複数の入力方法があるのです。
huとfu、tyuとchu、nnとxn等、指運びを考えて、その時にベストな入力方法を選ぶ癖をつけましょう。今の入力方法を変えることとなるかもしれませんが、意識し始めれば、次第に使い分けができるようになってきます。「行こう(いこう)」を「ikou」ではなく「icou」に、「味(あじ)」を「azi」ではなく「aji」に、といった風に、打ちやすいと実感できるものから徐々に取り入れていきましょう。
こうした“入力に複数の選択肢がある文字”は意外と多いのですが、ここでは日本語長文入力時に、出てくる可能性が高いものだけを挙げておきます。

        か → ka、ca                 ぁ → xa、la
        く → ku、cu、qu          ぃ → xi、li
        こ → ko、co                 ぅ → xu、lu
        し → si、ci                   ぇ → xe、le
        せ → se、ce                 ぉ → xo、lo
        ふ → fu、hu                 じゃ → zya、ja
        じ → ji、zi                   じゅ → zyu、ju
        ち → chi、ti                 じょ → zyo、jo
        ちゃ→ cha、tya              くぉ → kuxo、kulo、qo

    右下の『くぉ』は、「クォーター」といったとても限られた単語の時は威力を発揮しますが、非常に限定的です。
『か』『く』『こ』など、日本語でよく出てくる音から1~3コ選び、課題文に出てきたら、複数の入力方法があることを意識することから始めてみましょう。
また、『x』 キーが苦手な方は、『ぁ』を「xa」ではなく「la」と打つように変えるだけで、入力が少し楽になったり、間違いが減ったりするかもしれませんね。

   ・・・と、色々と話してきましたが、「早く正確に入力するために最も簡単な方法は、正確性を意識した練習を数多くこなすことです。具体的に数字で目標を決めましょう。

長くなりましたね、今回はここまでにしましょう。

―――いかがでしたか?
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次回は、2018年のお届け予定です。時期は未定なので、チェック頂けると幸いです。