隅野 貴裕・直伝!タイピングのコツ ~速く正確に打つ~
 毎パソ和文部門において、画面を見る頻度について(2)

隅野 貴裕(毎日パソコン入力コンクール 技術顧問)写真
 このコーナーでは、毎パソ歴代参加者の中で特に秀抜な成績を残す隅野 貴裕 直伝・タイピングのコツを特別公開します。

※「タイピング界の神」としてTV番組に取り上げられる他、 数々のメディアから取材を受ける、毎パソ技術顧問。


毎パソで全国大会を目指される方においては、初級編に加えてもう少し意識しても良い内容があります。
目視確認による時間のロスを低減するという目的に対し、「画面を見た際の打鍵の停止・速度低下を低減する」ことと、「画面を見なくても(見る頻度を落としても)正確に打てる力をつける」の二つのアプローチがあります。

中級編 1 打鍵の停止・速度低下を低減する

課題文章を覚えればいいのか

ミスがないか確認するために画面を見る時間が1回あたり2秒だとして、3秒分程度の課題文章を覚えられればロスがなくなるのではないか、と考えられます。では、実際、3秒分の課題文章を覚えられるのでしょうか。
課題の入力は、以下の4つのプロセスを順番に行っています。
・課題用紙を見て、文章を記憶しながら
・これを指の動きに変換し
・キーを順番に入力し
・必要に応じ漢字変換という全く別の処理も行う
これらを並行して行っている状態で、「3秒分の課題文を記憶」しながら、さらに「画面上の文字が正しいか確認する」というのは、脳への負担が大きく、複雑でそう簡単にはいきません。

画面を見るタイミングを工夫する

日本語には「漢字変換」が伴います。文章を記憶する場合でも、これを変換しながら入力していく段階でも、この漢字変換に脳の能力(リソース)をかなり消費してしまいます。
そこで、画面を見るタイミングは「読んでいる課題文が記憶しやすく、厄介な漢字変換が少ない部分に突入した瞬間」を狙うべきです。感覚的にいえば、「やや余裕ができたとき」です。

文末こそ画面をみるタイミング

例えば「…をしなければならない。」や「…であると考えられています。」などの箇所です。これらは、頻出文章として身体(指)も覚えており、記憶・打鍵共に負担が少ない状態です。こういったタイミングを狙いましょう。

あえて打鍵速度を緩めることも

また、画面を見ているときに入力が止まってしまう方や、ミスが多くなってしまうという方は、少しだけ(気持ちだけ)打鍵速度を緩めると良いです。

中級編2へ


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